よく食べ、よく眠り、よく遊ぶ人間が生きていく上で必要な「食べる」「眠る」「遊ぶ(働く、動く)」のシンプルな生活が子どもが育つもっとも大事な条件です。食べればどんなものでもいい、寝るのは長ければいい、遊ぶのは何でもいいのではありません。どの子も健やかに元気に育つためには、条件があります。大人が考え、努力しなくてはいけません。「食べる」第一に安全で、身体が育つときに必要なものは何かを考えて与えましょう。添加物、汚染されたもの、甘いものは避けましょう。「寝る」寝る子は育つ、と昔から言われてきました。寝ている間に身体に必要な成長ホルモンをはじめ免疫力、自律神経など体調や健康を支えるホルモンが出ます。いつでも寝ればいいのではありません。20時台に寝る事が必要です。大人で...03Jul2018育児
児童憲章ってなあに?専門家にとっては知っていて当たり前の児童憲章ですが、一般的に親がこれをまじまじと読む機会はまずないと思います。児童憲章は1956年5月5日に制定された児童のための憲章です。1947年にすべての児童の福祉の実現をめざすために児童福祉法が制定されましたが、第2次世界大戦後の社会的・経済的に荒廃した状況の中で、戦災孤児や浮浪児対策を優先せざるをえない状況でした。そのため社会や国民一般の児童に対する責任を改めて明確にするため制定に至りました。ジュネーブ宣言・世界人権宣言などを参考に1946年6月頃より厚生省及び中央児童福祉審議会によって制定への準備が始まり最終的には内閣総理大臣が招集した児童憲章制定会議によって承認され1951年5月5日に宣...03Jul2018育児
子どもは、遊びの中で自らを育てていく遊びは、子どもが大人に成長していく上で大切なものです。仲間と自然の中で全身を使って動き、体感し、運動機能、感覚機能を高め、心や脳を育てていきます。赤ちゃんのときは、目と目を合わせ優しい声かけの、人とつながる遊びが大好きです。大人の温かい手で素肌を触られたり、柔らかい布で「いないいないばあ」など触覚を中心に五感を刺激します。少し大きくなれば、「まてまて」と追いかけっこ、身体ごとじゃれ合うじゃれ合い遊び、その後は鬼ごっこなどルールのある遊び、仲間と共同でダムを作る泥んこ遊びへと、仲間との関わりが広がってきます。水、砂、泥んこは自由自在に変化し、遊びの可能性を広げます。本物の重たい鍋やプライパンを使っておままごとをし、指先の力を調整し泥団...03Jul2018育児
こどもは遊びを通じて育つ「ヒト」の子どもが「人間」に育つには、人間と自然が必要です。機械で子どもは育ちません。赤ちゃんのときには、目と目を合わせあやしてもらい、キャキャと声をあげて笑うことが大事です。成長に合わせ、「たかいたかい」などの軽いゆさぶり遊び、「ちょうだいな」などのやりとり遊びなど笑顔で向かいあって遊びましょう。ひとつとして無駄な遊びはありません。子どもは遊びを通して様々な力をつけていきます。それは他人とのコミュニケーション能力 だったり、創造する力だったり、手先や身体を動かす力だったりします。子どもの遊びとは誰かにやらされるものではなく、自発的に「やりたい」という感情から出てくるものです。自発的に出てくるものであるからこそ、遊びを通して子どもは...26Jun2018育児
自分で!を大切に。自ら動いて身体を使い、遊びたいと思える環境や、大人の手を借りなくても外へ向かっていける環境作りを大切にしましょう。たとえば、折り紙やのり、クレヨンなどが、子どもの手の届くところにありますか?いつでも好きな時に、子どもが遊べるように環境を整えてあげましょう。0歳児から、「食べさせる」のではなく、手づかみでも「自分で食べる」ことを大事にしましょう。食べたいという気持ちは生きる意欲です。テーブルが汚れて、大人は大変ですが、「子どもの生きる意欲」を大切にしてあげましょう。着脱や片付けなど、できることは「自分で」を大切にしましょう。大人がやった方が早いと思う気持ちもよーくわかります。でも、ぐっとこらえて、子どものやる気を見守り、わからないこと...26Jun2018育児家事
食べることは、生きること。食事は文化です。家族で食卓を囲み、心も身体も満たされる時間にしましょう。<乳児>*まだ胃が小さく、一度に食べられる量が少ないため、食事は4回にします。*おっぱいは、赤ちゃんにとっての食事です。新生児は「飲みたいときに、飲みたいだけ」の授乳でよいのですが、少し大きくなると空腹と満腹がはっきり感じられるように間隔を置いて授乳をします。間に白湯をあげましょう。*満腹感、空腹感がしっかり感じられるようになり、5カ月半-6カ月で離乳食が始まります。*離乳食を食べ、昼夜の区別がつき、夜8時間連続して眠るようになったら、夜中の授乳をやめて胃腸を休ませます。*食事内容は、薄味で油や砂糖を使わずに作りましょう。26Jun2018食事育児
生活リズムで、子どもはいきいき日々いきいきと生活するために、早起きをしましょう。<あさ>*朝は6時には起きましょう。*夜遅く寝た日でも朝は早起きすることから頑張りましょう。*目覚めたら「おはよう!」と笑顔で声を掛けましょう。*窓をあけ、空気を入れ替え朝の外気にふれましょう。*起きたら着ていたものを全部脱いで着替えさせましょう。<昼寝>*乳幼児には昼寝が必要です。午後1時~2時半の決まった時間(幼児は1時間を目安に)に寝かせましょう。*抱っこ紐やベビーカーでお昼寝させるのではなく、お布団で寝かせましょう。*しっかり肺呼吸ができるよう仰向けで寝かせるのが理想です。段々と抱っこで寝かしつけるのではなく、布団で寝られる習慣をつけましょう。<よる>*夜は8時には寝かせまし...26Jun2018育児
幼児の夏の過ごし方夏はこどもの身体が育つ時期です。この暑さの中で、子どもは体温調整の仕方を身をもって体験し、育てるのです。汗をかくことは、自律神経を育てることです。汗をかき、水分をとり、沐浴や水浴びで体温を下げることが大切です。クーラーを使用するときは、子どもには外温より5℃低いのが適温と言われています。また、子どもの身体の70%は水分からできています。熱中症や夏季熱にならないよう、水分をしっかりとりましょう。ジュースやスポーツ飲料、牛乳は避け、水やお茶でしっかり水分補給をしましょう。26Jun2018食事育児
なぜ就学前に文字の読み書きをさせてはいけないの?さくら・さくらんぼ保育を実践している保育園では、在園中は文字の読み書きを教えてません。Tシャツなどの洋服も、文字の書いていないものを推奨しています。縄文人は文化が進んでも文字がありませんでした。アイヌ、沖縄文化、インディアなども、文字はありませんが、踊りや歌や民話などの文化がとても豊かです。文字がない文化のところでは、歌と音楽と踊りがとても豊かと感じます。子どもたちの脳の発達は、縄文人と同じくらいです。そういった段階の子どもたちは、文字を書く前に絵をしっかり描き表現することが大事です。ことばや絵、リズム遊び、踊り、そういたもので表現することが保育園時代は大事です。子どもたちの絵をみるとわかりますが、文字が出始めると絵の動きが止まりま...23Jun2018育児
こどもは薄着がいい、ってなぜ?能動汗腺は3歳までに出来上がるといわれています。洋服をたくさん着きせていると寒い・暑いを感じることができなくなってしまいます。こどもの体温は大人よりも高いので、内臓は温めておくけれど、薄着にして手足を出し動かしやすいようにしています。寒い場合は唇が青くなったりと自分のどこかに症状がでてきます。子どもの年齢に応じて、服を着させたり、「寒かったら自分で着ておいで」ということもあります。子どもは自分の身体をよくわかっているので、1月の温かい日差しの中で、子どもたちが一斉に水遊びをしたりもすることもあります。23Jun2018育児
赤ちゃんでも、パンツがいいさくらさくらんぼ保育を実践している保育園では、赤ちゃんでもパンツをはいています。今24時間OKのおむつがあるそうですが、自分が赤ちゃんだったらどうですか?おしっこが出たときに、気持ち悪いと感じることが大事です。快、不快、は、不快があって快があります。お腹が空いて、泣いて、「不快」。おっぱい飲んで、満足して「快」。おしっこがでて気持ち悪くて泣いて「不快」。変えてもらってさっぱりして「快」。 不快が大きいほど、快が大きくなります。パンパースでは不感症になります。布おむつ、パンツがよいのです。特にパンツの場合は、出たらすぐにわかり、すぐに取り換えてあげることができます。また、パンツだと軽く動きやすいため、子どもが身動きとりやすく、運動機能...23Jun2018育児
なぜテレビは観ないほうがよいの?最近、小児科に「2歳まではテレビを観せないようにしましょう」という張り紙があると思いますが、日本小児科学会で少なくとも2歳まではテレビを観せないように推奨されています。子ども番組なら良いかな、と思うかもしれませんが、内容に関わらずテレビは子どもの脳には刺激が強すぎます。 前頭前野の神経回路(シナプス)は、生まれた直後から急激に増え続け、5,6歳で脳の神経回路はピークに達します。そしてピークに達した後は、減り始めるのだそうです。人間の脳の神経回路というのは、最初はつくり過ぎる「過形成」という状態になり、それが5,6歳まで続きます。そして過形成のあとに、シナプスの「刈り込み」がはじまります。その刈り込みがほぼ完成するのが20歳です。シナ...23Jun2018育児